このクラスでは、セルフ フォーカシング(自分でするフォーカシング)、パートナー フォーカシング、そしてクライエントとともに行うボディワーク
フォーカシングを学んで頂きます。フォーカシングは、誰にでも学ぶことができるパワフルでありながら穏やかなカウンセリング技術です。しかし、
特にボディワークに有効な技術です。なぜなら、この技術の中心は、クライエント自身の身体での経験をサポートするところにあるからです。身体に
中心を据えたアプローチのため、フォーカシングはボディワークのセッション中に用いることができるのです。この技術は、クライエントの意識的な
気づきに特に大きな威力を発揮します。プラクティショナは、セッション中に自分のセルフ フォーカシングを実践することも可能です。そのことで、
クライエントにとってさらにパワフルな経験を生み出すことにもなるのです。プラクティショナ自身が、自分自身の、そして同僚とのフォーカシングを
実践すればするほど、クライエントとのフォーカシングにおいてさらに熟達できるようになります。フォーカシングは身体を変化させるのみならず、
その人の人生を変え得るものです。また、どのボディワークの手法とも簡単に用いることができる方法でもあります。

フォーカシングは、1970年代にシカゴ大学においてユージーンジェンドリンと同僚達によって発展させられました。ジェンドリンは1981年にフォーカ
シングというシンプルなタイトルの本を著し、現在も入手可能です。それから後、人々をケアする手技や手法の中でフォーカシングの技術を用いるため
の本が、色々な意味合いを持って書かれ、何百と出版されました。フォーカシングという言葉を用いれば、簡単にオンラインで探すことができます。

 

 

シカゴ大学でジェンドリンの生徒達とともに端を発し、フォーカシングは国際的な動きへとなってきました。日本だけでも、
フォーカシングの学会は 1,200名の会員を有し、ほか何千人という人々がこの手法の使い方を学び、生活の中で活用しています。
フォーカシングの国際学会は、全てのケアギヴィン グ(ボディワークや各種セラピー、カウンセリングなど)分野で活躍する
プロの人々による発表を擁するなど、ユニークな構成を取って行われています–また英語が最も頻度の高い会話言語として使われ
ながらも、同時に多くの言語での通訳がつきます- そういった意味でも、真のケアギヴィングの国際連合と言えるので す。

 

 

ハンズ-オンセラピスト(手を触れて行う各種ボディワーク、セラピーを行う人々)もこうした学会全てに参加をしてきましたが、数としてはまだ
少数派でした。しかし2004年、コスタリカでの学会で驚くべきことが起こりました。ボディワーカー達によって作られたインタレストグループ
(共通の興味を持って集まり、実験的な方法を試みたりワークショップなどを行うグループ)として、 ムーヴメントセラピーの講師、鍼灸師、
身体中心の心理学者、ヴォイス調整をする人、そしてヨガ指導者が、それぞれのメンバーの手技や手法にフォーカシング を用いる効用を探求する
ために集まりました。

お互い面と向かっての4日間、それからその後の電話での会議を経て、このグループはボディワークフォーカシンググループと呼ばれるようになり
ました。

ジャックブラックバーンは、このグループの最初のメンバーのひとりです。

2007年には、ミーティング アット ジ エッジ(限界点での出逢い)という名前で最初の国際学会を開きました。その意図する
ところは、フォーカシングを用いることで個人として何を発展させられるか、クライアントとともにそれぞれ何を育てられ得る
かを共に探求するためにプロフェッショナルとして活動する人々がより大きなス ケールで出会う場をつくるということでした。
医師、心理学者、音楽療法士、様々なボディワーカー、そしてカウンセラーが、イタリアの火山のあるイスキア島での学会に
参加しました。次の学会は、2009年9月にスイスのチューリッヒで催されます。


ジャックは、2006年にフォーカシングトレーナーとしての資格を得ました。彼の主たる目標は、ボディ
ワーカー達がクライアントとのセッションでこ のツールをいかに使うかを教え、徐々にボディワーカー
達がフォーカシングのトレーナーになれるよう手助けすることです。そうなれば、コスタリカで始まった ことがハンズ-オン
セラピストを通して広まって行きます。ジャックがクライド フォード博士のクラスをスポンサリングし、自身のクラス、
テーブルトーキングや プレゼンシングのクラスを教える理由のひとつは、これらのクラスによってボディワーカーがより
精密に、自信を持ってクライエントを言葉でサポートできるようになって欲しいがゆえなのです。

これは殆どのマッサージスクールではトレーニングには含まれないもので、そのため殆どのプラクティショナは言葉を使う
ことに居心地の悪さを覚えるようになっています。実際に、言葉を使うことは我々ボディワーカーの仕事範囲を超えているといった誤解があるのです。

このクラスでは、この価値あるカウンセリングのツールを学び、あなたのクライエントとのセッションをほんとうの意味で深める自信を得られる
でしょう。

フォーカシングについて、心理学の専門家によって書かれたものはたくさんありますが、この技術じたいは心理学的専門用語からは解き放たれて
おり、心理学的職業と葛藤を来すものではないと強調されています。ジャックは、皆さんがフォーカシングを使うことで自由に感じられるように
なる理由について、またどうすればクライアントに対して権威的な立場をとりたくなる誘惑に駆られないようにできるかをご説明します。
強調したいのは、クライエントの経験であって、あなたの経験ではない、ということです!

最後に、恐らくこれは全ての手助けをする職業にとって最も重要なことなのですが – あなたのクライアントがその人自身のセッションに能動的に
参加するようになるだろう、ということなのです!

あなたはもうクライエントの症状を治す責任があるなどと自分を捉えなくていいのです。
フォーカシングを用いれば、クライエントは自分自身の身体の問題と積極的に関わることになるのですから。

そのため、権威的な立場になる代わりに、あなたは今やクライエントとティームを組んでワークをしているということになるのです。この新しい
ワークのやりかたは、クライエントとの関係に素晴らしい楽しみをもたらし、クライエントが人任せにして自分の力を放棄してしまうことから
生まれる倫理的な問題の多くを避けられるようになるのです。

あなたのクライアントは、自分の人生の権威となり主導者として生きられる感覚を伸ばせるよう、あなたが助けてくれたと感謝の念を持つこと
でしょう。

 

生徒さんからの質問:

テーブルトーキングのクラスを既に取っていても、フォーカシング(とその導入クラスなど)を受講するべきでしょうか。

テーブルトーキングは、ボディワーカーのためのフォーカシングとはかなり異なって発展を遂げたクラスです。テーブルトーキングは、言葉と触知
可能な刺激を用いた、クライエント/セラピストがティームとして進める相互作用の様々なレヴェルを基盤としています。ボディワーカーのための
フォーカシングの第1日目では、プラクティショナのためのセルフ フォーカシングのプロセス(過程)を教えます。それによってプラクティショナは
いつでもその
(深い瞑想状態のような)ツールを用いられるようになります。セルフ フォーカシングはレイキに似て、自己発展のためのツールです。
実践すればするほど、セラピストとしての繊細さをより養えるようになるのです。つまりそれは、私たち自身の内的な生活を発展させるということです。
第2日目には、テーブルワーク(マッサージテーブルでのワーク)の一部としてクライエントの中でのフェルトシフト(感覚できる変化)を発展させる
フォーカシングのステップを用います。クライエント自身の中での自己問答も含め、雛形を用いつつセラピストによってサポートを得ながら課程を
進めていく方法を学びます。フォーカシングのこうしたステップの中で出て来る質問は、テーブルトーキングとは異なります。
これら二つのクラスを繋ぐのは、クライエントとセラピストのプレゼンスを発展させるということです。
これらのクラスは相補的ではありますが、かなり異なる内容です。

祝福を込めて、
ジャック